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今さら聞けない検査のアレコレ「血液検査」って、いったい何を調べて、何がわかるの?

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今さら聞けない検査のアレコレ「血液検査」って、いったい何を調べて、何がわかるの?

ドクターズアドバイスペピイドッグ2015秋冬号

「血液検査」って、いったい何を調べて、何がわかるの?

動物病院で身近に行われている血液検査。
とくに異常が見つからなければ、
結果をじっくり見ることもなく、それっきり・・・
という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実際、血液検査とは、何を調べて、何がわかるのでしょうか?
愛犬の健康管理をしっかり行うために、飼い主さんも、
血液検査の果たす役割と数値の示す意味について、
より深く理解しておきましょう。

まずは「問診」「身体検査」から

 獣医師が愛犬の状態を知るために行う検査は、「問診」から始まります。まず主訴を聞き取り、それを踏まえて「身体検査」を行います。これは診察の基本中の基本、獣医師の腕の見せどころでもあります。
 より詳しく体の状態を調べるために行うのが臨床検査です。これは受診ペットから採取した検体を調べる「検体検査」と、直接体を調べる「生体検査」に分かれます。血液検査は、検体検査の一つです。

検査の種類

検査の目的は大きく3つ

 一口に検査といっても、今、述べた通り、様々な検査があります。また、血液検査でも、その目的によって内容も変わってきます。検査の目的には、大きく次の3つがあります。

 症状としてはまだ現れていなくても、体のどこかに異常がないかを調べるために行う検査です。
 健康診断で行う「血液検査」はこれに当たります。

 もし体に異常が見つかったときに、何の病気かを診断するために、より詳しく調べる検査です。

 治療を開始してからも、効果が出ているか、あるいは別の治療法を検討すべきかなどを確認するために行う検査です。
 慢性疾患などの場合には、病状がコントロールできているかを、定期的な「血液検査」でチェックすることがよくあります。

検査の目的

スクリーニング目的の「血液検査」に注目

 血液検査では、血液に含まれる様々な成分を測定するだけでなく、ホルモン検査や免疫学的検査を行うことも可能です。さまざまな角度から愛犬の健康状態を調べることができる検査ですが、今回は定期的な健康診断で行われる血液検査(スクリーニング検査)をクローズアップします。
 主要な検査項目と数値の示す意味について、見ていくことにしましょう。

スクリーニング検査での「血液検査」は主に2種類

 スクリーニング検査における血液検査では、一般に、血液中の細胞成分を調べる「血球検査」と、血液中に含まれるさまざまな成分を分析する「生化学検査」の2種類があります。
 健康診断などでは両者を実施し、貧血や炎症はないか、栄養状態はどうか、内臓に異常はないかなどをチェックします。 

CBC

CBC

検査の目的は大きく3つ

 各検査項目には、基準値(一般に正常と判断される範囲)があり、結果が、それを大きく上回ったり、下回ったりしている場合には、病気の可能性が疑われます(下表参照)。

 ここでご紹介している血液検査項目は、ごく一部でしかなく、これ以外にも大切な項目がたくさんあります。気になることがあれば、遠慮せずに、かかりつけの先生に相談しましょう。
 愛犬との元気で幸せな時間を長く続けていくためには、飼い主さんが愛犬の健康管理に関心をもつことが大切です。血液検査についても、この機会にぜひ理解を深めておきましょう。

CBC

CBC

CBC

:増加 :減少

例)ストレス状態の時は好酸球、リンパ球は減少、分葉核好中球、単球は増加
※一部のウイルス感染では、リンパ球が減少する場合もあります。

CBC

※2015年ペピイドッグス秋冬号のP11にてふりがな表記に誤りがございました。
 WEBサイトでは正しい情報に変更させていただきました。
 血球検査(CBC)の「桿状核好中球」のふりがな
 誤:こうじょうかく
 正:かんじょうかく